NFTアートの問題点・デメリット7つを徹底解説

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NFTアートの問題点・デメリット7つを徹底解説
初心者さん

NFTアートを始めたいんだけど問題点やデメリットはある?

このような疑問にお答えします。

NFTアートの問題点・デメリットは以下7つ。

  • 著作権侵害
  • 価格のつり上げ
  • 責任の所在が不明
  • 一点ものにならない可能性
  • 高額なガス代
  • マネーロンダリング
  • 環境問題

「こんなにあるの…」と不安になる方がいるかもしれません。

しかし、「問題解決の見通し」や「安全に始める方法」も。記事でくわしく解説します。

この記事を読み終えるころには、問題を把握し安全にNFTを始められますよ!

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目次

NFTとは

NFT(Non-Fungible Token)の解説図

NFTとは「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能なトークンという意味です。

デジタルデータには英数字(コントラクトアドレス)が割り当てられ、「この世界にたった一つのもの」と証明してくれます。

たとえば、僕の保有するNFTアート「CNP」のNarukami-Cockatiel #21011

Narukami-Cockatiel #21011
出典:OpenSea

上記NFTアートのコントラクトアドレスは「0x138A5C693279b6Cd82F48d4bEf563251Bc15ADcE」

NFTアートのコントラクトアドレス
出典:OpenSea

この英数字がブロックチェーンに記され、デジタルデータの唯一性が証明されるんです。

エイタ

運転免許証の番号みたいなもの

NFTアートの問題点・デメリット

それでは、NFTアートの問題点・デメリットを見ていきましょう。

  • 著作権侵害
  • 価格のつり上げ
  • 責任の所在が不明
  • 一点ものにならない可能性
  • 高額なガス代
  • マネーロンダリング
  • 環境問題

著作権侵害

著作権侵害している作品が多いです。

というのも、デジタルデータであれば誰でも自由にNFT化できるから。

試しにNFTのマーケットプレイスで「DRAGON BALL」と検索すると、以下のように表示されました。

OpenSeaの「ドラゴンボール」検索結果
出典:OpenSea

すべて非公式の作品です。

自分で書いているならまだしも、元データをそのまま出品している人も。

著作権侵害は犯罪です。

このようなNFTアートは購入しないよう気を付けましょう。

価格のつり上げ

NFTアートの価格が意図的に釣り上げられていることも。

価格つり上げの手口
  • NFT制作者が複数ウォレットで売買を繰り返す
  • 友人、知人間で購入を繰り返す

取引が活発に行われているように見えても、実際は少人数しか売買していません。

すると購入者に「人気作品」と勘違いさせ、本来の価値以上の価格で取引してもらえます。

価値のないNFT作品を購入しないためにも、運営者やコミュニティを事前によく確認しましょう。

責任の所在が不明

NFT作品の売買は、違法行為に対して責任の所在が不明です。

なぜなら、法整備が追いついていないため。

たとえば、あなたが著作権侵害しているとは知らずに購入したNFTアートを転売し、得た利益など。

現在の法律では悪いのが「販売者」「購入者」なのか判断できません。

法整備が整うまではNFTを購入する際に注意が必要です。

エイタ

有名キャラクターは公式サイトで「NFTについての発表があるか」確認しよう

一点ものにならない可能性

出品されているNFTアートが一点ものではない可能性もあります。

理由は、複数のNFTマーケットプレイスで同時に同じNFTアートを出品できるから。

NFTマーケットプレイス=NFTを取引するサイト。メルカリみたいなもの。

NFTマーケットプレイス
NFTマーケットプレイス:OpenSeaBlurRarible

つまり、デジタルデータ上は別のコントラクトアドレスだけど画像は同じ、というワケです。

本当に一点ものかどうかを確認するには、NFTコレクションの公式サイトや制作者の発信を見るといいでしょう。

高額なガス代

NFTの取引には「ガス代」と呼ばれる手数料が毎回発生します。

ガス代=ブロックチェーンの利用料

メタマスクの見積もり画面
出典:メタマスク

ガス代はブロックチェーンの利用人数によって上下するため、定額ではありません。

数百円〜数千円と幅も大きいです。

少しでもガス代を抑えるためには、利用者の少ないタイミングを選ぶしかありません。

リアルタイムのガス代を確認するには「ETH Gas Station」をご覧ください。

マネーロンダリング

NFTは法整備が不十分なため、マネーロンダリングに利用されていると指摘されています。

マネーロンダリング=犯罪や不正行為によって得た資金を、いくつかの工程を経て不正でないよう見せかける行為

ブロックチェーン分析企業「Chainalysis」よると、2021年のNFTベースのマネーロンダリング金額は第4四半期(1〜3月)に140万ドル(約4.5億円)に達しています。(出典:コインポスト

NFTアートは地理的な距離を気にせず、瞬間的に送金できるためマネーロンダリングに利用されやすいようです。

環境問題

「NFTは膨大な電力消費を伴うため、環境に負荷がかかる」と指摘されていました。

なぜかというと、NFT取り引きの多くを占めるイーサリアムベースのブロックチェーンは「PoW(プルーフオブワーク)」というアルゴリズムで動いていたため。

PoWとは

マイニング(ブロックチェーンのデータ計算)を行い、最も早く答えを出した人が報酬を受け取れる仕組み。

計算には専用マシンが数百台必要で膨大な電力が消費される。

エイタ

ところが、2022年9月にこの問題は解消に向かう

イーサリアムメインネットが「PoS」へアップデート

2022年9月15日、イーサリアムメインネットのアップデート「マージ(The Merge)」が完了。

これにより「PoW」から大量の電力を必要としない「PoS(プルーフオブステイク)」に移行しています。

PoSとは

仮想通貨を多く保有しているノード(コンピューター端末)が取引の承認作業を行う仕組み。

承認作業した人に報酬が支払われます。承認作業は1つのノードで行うため、消費電力が少ないのが特徴。

これにより、イーサリアムに関連する二酸化炭素排出量が99%以上削減され、世界の電力需要の0.2%が削減される模様。

NFTにおける環境問題がすべて解決したわけではありませんが、イーサリアムのPoS移行により大きく前進したのは間違いありません。

NFTの問題点が解決される理由

NFTの問題点が解決される理由は2つあります。

  • 日本政府が取り組んでいる
  • 複数の業界団体がルール作りに着手

日本政府が取り組んでいる

日本政府がNFTを含む「Web3政策」を推進しています。

というのも、日本政府が経済政策の一環として「NFTを含む経済圏の育成を国家戦略として定めるべき」と提言しているから。

まずは、Web3.0時代を見据えNFTや暗号資産を活用したデジタル経済圏の育成を国家戦略として定め、新しい資本主義の成長の柱に位置付けるべきである。

NFTホワイトペーパー案20220330.pdf

日本政府が本腰を入れると法整備も進み、多くの問題点が解決されるでしょう。

複数の業界団体がルール作りに着手

複数の業界団体がルール作りに着手しています。

団体名取り組み例
日本暗号資産ビジネス協会NFTビジネスに関するガイドラインを発表
JCBI「NFTのランダム型販売に関するガイドライン」を共同公表
NFT科会エンタメ領域におけるデジタル通貨の可能性を探索(レポートを発表)

NFTに関するルールや仕組みが整えば、事業者の参入もスムーズになり、ユーザーも安心して利用できますね。

NFTを安全に始める方法

問題を抱えるNFTですが、安全に始める方法もあります。

  • 大手のNFTマーケットプレイスを使う
  • 信頼性のあるNFTコレクションから購入
  • 少額で始める

大手のNFTマーケットプレイスを使う

安全に取引するためにも、大手のNFTマーケットプレイスを利用しましょう。

運営元も明確でサポートも充実しています。

OpenSea
出典:OpenSea

具体的には最大手の「OpenSea(オープンシー)」がおすすめ。

市場に流通しているNFTの90%以上はOpenSeaで探せます。

信頼性のあるNFTコレクションから購入

信頼性あるNFTコレクションの作品を購入しましょう。

信頼性あるNFTの見分け方
  • 運営者が誰なのか確認(ファウンダー・メンバー)
  • NFTプロジェクトの詳細(コンセプト・目的)
  • コミュニティ(Discord参加人数・活発かどうか)

「詐欺」や「資金集めのみ」を目的としているNFTプロジェクトは運営者が不明だったり、コミュニティに人がいません。

少しでも「怪しい」と感じたら、運営者やメンバーをチェックするといいですよ。

少額で始める

いきなり数万円もするNFTアートを買う必要はありません。

なぜなら、NFTアートは値動きが激しいため損する可能性があるから。

1万円で購入したNFTアートが、数日後には5千円になることもあります。

ですから、まずは少額で始めNFTへの理解が深まってから高額な作品を購入しましょう。

NFTに関するよくある質問

最後に、NFTに関するよくある質問をまとめておきます。

  • 「NFTはやめとけ」と言われるのはなぜ?
  • NFTアートは買ってどうするんですか?
  • NFTアートはゴミなんですか?

「NFTはやめとけ」と言われるのはなぜ?

「NFTはやめとけ」言われるのは以下の理由からです。

理由
  • 環境への影響が問題視されている
  • 法的課題
  • マネーロンダリングの温床
  • ネズミ講と思われている
  • NFTプロジェクトの多くは消滅
  • 激しい値動き
  • 盗難・詐欺被害に遭いやすい
  • ただの画像だと思われている
  • 手数料が割高
  • 理解できない=否定する

NFTアートは買ってどうするんですか?

NFTアートはSNSのアイコンにしたり、観賞用としてコレクションする人が多いです。

そのほか「コミュニティの参加権」や「ゲームアイテム」になっていたり、さまざまなシーンで活用されています。

NFTアートはゴミなんですか?

残念ながら、NFTアートの多くはゴミになります。

理由
  • NFTアートの制作はかんたん
  • NFTコレクションの多くは消える
  • 小さすぎる国内NFT市場
  • 高額な手数料
  • 仮想通貨の価格に左右される

まとめ|NFTアートの問題点・デメリット

今回は、NFTアートの問題点・デメリットをまとめました。

NFTアートの問題点・デメリット
  • 著作権侵害している作品が多い
  • 価格のつり上げ
  • 責任の所在が不明
  • 一点ものにならない可能性
  • 高額なガス代
  • マネーロンダリング
  • 環境問題

NFTアートには問題点やデメリットもありますが、コミュニティ運営や参加権などに利用できる便利なアイテムです。

安全性の高いマーケットプレイスを利用したり、信頼性あるコレクションから購入することでトラブルに遭う確率をグッと減らせます。

まずは低価格のNFTアートを購入し、NFTの世界を体感してみてはいかがでしょうか。

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