OpenSeaで見る黒・赤・紫イーサ(ETH)ってどう違うの?
このような疑問にお答えします。
それぞれの使用用途
- 黒イーサ(ETH)…通常の売買、ガス代の支払い
- 赤イーサ(WETH)…オークション入札、オファー
- 紫イーサ(ETH)…ポリゴン作品の購入
上記のように、OpenSeaにおけるイーサの役割はそれぞれ異なります。
はじめに黒・赤・紫イーサの概要を紹介し、次にそれぞれの詳細を解説。
記事を読み終えるころには、OpenSeaでイーサを自由に使いこなせるようになりますよ!
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黒・赤・紫イーサ(ETH)とは
OpenSeaではコレクション、作品ごとで黒・赤・紫イーサ(ETH)に分かれています。
ブロックチェーンの種類を見分けやすいよう表示しているわけです。
通貨の価値はすべて同じ。
色分けはOpenSea独自のもので、「黒・赤・紫イーサ」という名称の暗号資産はありません。
赤・紫イーサが作られた理由は「ガス代を安くする」「処理速度を上げるため」
比較表
黒・赤・紫イーサの違いは以下のとおりです。
黒ETH | 赤ETH | 紫ETH | |
---|---|---|---|
ブロックチェーン | Ethereum | Ethereum | Polygon |
ネットワーク | Ethereum | Ethereum | Polygon |
規格 | Ether | ERC-20 | ERC-20 |
入手方法 | 仮想通貨取引所 | OpenSeaまたは別の場所でETHからスワップ | OpenSeaまたは別の場所でETHからブリッジ |
使用用途 | 固定価格の売買 ダッチオークション ガス代 | オークション入札 オファー購入 | Polygonネットワークの作品購入 オファー購入 |
取引量 | 多い | 多い | 少ない |
ユーザー数 | 多い | 多い | 少ない |
アイテム数 | 多い | 多い | 少ない |
処理速度 | ふつう | 速い | 速い |
手数料 | 高い | 安い | 安い |
日本円へ換金 | 可 | 不可 | 不可 |
「黒イーサ」から「赤・紫イーサ」に変換する際に、ガス代が数十円〜数百円かかります。
黒・赤・紫イーサ(ETH)の違いを解説
それでは、OpenSeaにおける黒・赤・紫イーサ(ETH)の違いを見てみましょう。
黒イーサ(ETH)
名称 | ETH(イーサ) |
ブロックチェーン | Ethereum |
ネットワーク | Ethereum |
規格 | Ether |
入手方法 | 仮想通貨取引所 |
使用用途 | 固定価格の売買 ダッチオークション ガス代 |
取引量 | 多い |
ユーザー数 | 多い |
アイテム数 | 多い |
処理速度 | ふつう |
手数料 | 高い |
日本円へ換金 | 可 |
ETH(イーサ)はEthereumネットワーク上の基軸通貨。
時価総額は第2位(出典:CoinMarketCap)、ビットコインに次ぐ暗号資産です。
OpenSeaではNFT売買の決済や、ガス代(手数料)の支払いに用いられています。
赤イーサ(WETH)
名称 | WETH(ラップドイーサ) |
ブロックチェーン | Ethereum |
ネットワーク | Ethereum |
規格 | ERC-20 |
入手方法 | OpenSeaまたは別の場所でETHからスワップ |
使用用途 | オークション入札 オファー購入 |
取引量 | 多い |
ユーザー数 | 多い |
アイテム数 | 多い |
処理速度 | 速い |
手数料 | 安い |
日本円へ換金 | 不可 |
「WETH」はWrapped ETH(ラップドイーサ)の略称で、その名の通りイーサリアムブロックチェーン上で包まれたイーサリアムのこと。
1ETH=1WETHです。
価値は同じなのに赤イーサにする理由は、黒イーサがイーサリアムネットワーク上の規格「ERC-20」に対応していないから。
ERC-20はイーサリアムブロックチェーンにおける共通規格。
ERC-20同士のトークンには互換性があり、DEX(分散型取引所)で容易に交換できます。
ETHをWETHにする理由
黒イーサ(ETH)から赤イーサ(WETH)に変換する理由は2つ。
- ETHよりガス代(手数料)が安い
- トランザクションの処理速度が速い
WETHを使用することで手数料を抑え、混雑を避けることができます。
紫イーサ(ETH on Polygon)
名称 | ETH on Polygon |
ブロックチェーン | Polygon |
ネットワーク | Polygon |
規格 | ERC-20 |
入手方法 | OpenSeaまたは別の場所でETHからブリッジ |
使用用途 | Polygonネットワークの作品購入 オファー購入 |
取引量 | 少ない |
ユーザー数 | 少ない |
アイテム数 | 少ない |
処理速度 | 速い |
手数料 | 安い |
日本円へ換金 | 不可 |
「ETH on Polygon」はPolygonブロックチェーン上で包まれたイーサリアムのこと。
1ETHの価値は同じです。
紫イーサに変換する理由は、両者のネットワークが異なるため。
黒イーサはPolygonネットワーク上では使用できません。
よくある質問
最後に、黒・赤・紫イーサに関するよくある質問をまとめておきます。
黒・赤・紫イーサの価値は同じ?
はい。
黒・赤・紫イーサの価値はすべて同じです。
赤イーサ・紫イーサは日本円に換金できる?
できません。
日本円に換金できるのは黒イーサ(ETH)のみです。
赤イーサや紫イーサのまま送金手続きをすると最悪の場合、二度と戻ってきませんのでご注意を。
黒イーサから赤イーサ・紫イーサにメタマスクで変換できる?
赤イーサ(WETH)へ変換できますが、紫イーサ(ETH on Polygon)にはできません。
黒イーサから紫イーサへ変換するには、OpenSeaや別の場所でブリッジする必要があります。
まとめ:黒・赤・紫イーサ(ETH)の違いを解説
今回は、黒・赤・紫イーサ(ETH)の違いをまとめました。
- 黒イーサ(ETH)…通常の売買、ガス代の支払い
- 赤イーサ(WETH)…オークション入札、オファー
- 紫イーサ(ETH)…ポリゴン作品の購入
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